大きな声を出しすぎたときや長く話しすぎたときなどに、声がかすれる場合は声帯炎の可能性があります。

声帯のポリープや結節(こぶ)といったできものや、声帯そのものがやせたり、むくんだりして声がかすれる場合もあります。また、声帯を動かす神経が麻痺をしている場合などもあります。

いずれも診察を受ければすぐに結果がわかることが多いため、お気軽にご相談ください。

声がかすれるだけではなく、息が苦しいと感じる時は、急性喉頭蓋炎など空気の通り道が狭くなっている緊急性のある疾患の場合もあります。

そのような時はすぐに耳鼻咽喉科で診察をされることをおすすめします。

のどに違和感がある場合には、咽頭や喉頭、食道に何らかのできものや異物があったり、炎症が生じていたりする可能性があります。

また、逆流性食道炎など消化管の疾患でのどに違和感が出現することもあります。

検査をしても特に異常がないのに、のどに何か引っかかっているように感じる場合は、ストレスや自律神経の乱れなどが関連しているとされる咽喉頭異常感症の可能性も考えられます。

また甲状腺や頚のリンパ節が腫れた時に違和感が出ることもあります。

なお、のどのできものなかには、稀ですが悪性のがんのこともあります。症状が持続する方はぜひ耳鼻咽喉科での診察をお勧めいたします。

急性扁桃炎とはのどちんこの左右に一個ずつある口蓋扁桃に急性の炎症が起こる病気です。

風邪のウイルスの感染や疲労がきっかけとなり、二次的に細菌が悪さをして急性扁桃炎を発症することもあります。高熱やのどの痛み、飲み込むときの痛みなどが見られます。

口蓋扁桃の赤みや腫れ、表面に膿栓と言われる白いぶつぶつがついたり、扁桃表面が白苔で覆われて白く見えたりすることもあります。

のどの炎症をおさえる薬や、痛み止め、細菌感染が疑われるときは抗菌薬の加療を行います。

急性扁桃炎を頻繁に繰り返す方で、年間4~5回以上になると扁桃摘出術をおすすめします。

ご希望される方は手術対応可能な施設を紹介いたします。

急性咽頭炎とは、のどの粘膜に生じる急性の炎症です。風邪のウイルスや細菌感染によるものが多いです。

近年はPM2.5や黄砂など大気汚染物質の影響やアレルギー反応として咽頭の炎症を起こしている方もいます。咽頭の粘膜が赤くなったり、腫れることもあります。

発熱、のどの痛み、のどの違和感(かゆみ、ヒリヒリ感、つまった感など色々あります)、耳の痛みなどの症状が出ることもあります。

のどの炎症をおさえる薬や、細菌感染が疑われるときは抗菌薬の加療を行います。

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